世界四大博物館のひとつ国立故宮博物院
国立故宮博物院はニューヨークのメトロポリタン、パリのルーブル、サンクトペテルブルクのエルミタージュと並んで世界四大博物館のひとつに数えられています。
美しい緑に囲まれた広大な敷地と佇まいはまるで格式の高い宮殿のようです。
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国立故宮博物院
国立故宮博物院に収蔵されている至宝は8000年以上前のものからあるそうですので、まさに中華文明の歴史がここに凝縮されていってもいいでしょう。
その数約70万点にものぼる至宝は古代の皇帝のコレクションですので品質のよいものばかりです。その内展示されるのは6000〜8000点ほどで、有名なものを除いては3〜6ヶ月ごとに入れ替えているそうです。
白菜と豚の角煮
国立故宮博物院でなんといっても有名なのが「白菜」と「角煮」です。といっても併設のレストランで有名なメニューではありませんよ。じゃあ博物館で白菜と角煮ってどういうこと?と思われるでしょう。
「翠玉白菜」は清朝時代の作品で、白と緑の濃淡を生かし白菜を模った彫刻で国立故宮博物院で最も有名な展示物と言われています。
「肉形石」も清朝時代の作品で、トンポーローという豚の角煮を模した彫刻です。
このように面白い展示物もありますので、美術や歴史にあまり興味のない方でも楽しめちゃいます。
なぜ中国の至宝が台湾にあるの?
そもそもなぜ中国の至宝が数多く台湾にあるのでしょうか。
中華民国では蒋介石が率いる国民革命軍と毛沢東率いる共産党軍との間で内戦が勃発していました。内戦当時、至宝は北京と南京の故宮博物院に保存されていましたが、戦況を劣勢とみた蒋介石はこれを台湾に移すことを決めました。
1948年から次々と運び出しが始まり、数多くの至宝は中国大陸かから海を渡り台湾へ運び込まれてきたというわけです。しかし運び出した至宝は一部ですべての所蔵品を移せたわけではありません。運び出されなかった至宝は北京の故宮博物院に所蔵されています。
営業時間・入場料・行き方
年中無休。営業時間は月〜木・日曜日は8時半〜18時半まで、金・土曜日は8時半〜21時まで。入場料は250元、就学前の幼児は無料。
国立故宮博物院の行き方
MRT「士林駅」で下車。1番出口を出たら高架線路に沿ってまっすぐ進む。大通りにぶつかったら右折。すぐに故宮博物院行きのバス停が見えてくる。
「225」「304」「815」「小18」「小19」「紅30」のいずれかのバスに乗車。乗車時間は約15分。タクシー利用の場合は約100元。
国立故宮博物院からの帰り方
国立故宮博物院を出て右手にバス停がある。来た時と同様に「225」「304」「815」「小18」「小19」「紅30」のいづれかのバスに乗車。バス停「士林駅」で下車。
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国立故宮博物院南部院区
国立故宮博物院南部院区(アジア芸術博物館)は国立故宮博物院の別館として2015年に嘉義県太保市にオープンしました。
台湾高速鉄道(台湾新幹線)嘉義駅のすぐそばにありますのでアクセスは良好です。台北駅からは台湾高速鉄道でおよそ1時間半です。
白菜と角煮は交互に展示
これまで「翠玉白菜」と「肉形石」は出張を除いて国立故宮博物院に展示されていました。しかし国立故宮博物院南部院区がオープンしてからは、交互に展示されているので、残念ながら2つを同時に見ることはできません。
「翠玉白菜」と「肉形石」を目的で訪問される方は展示スケジュールにご注意ください。
営業時間・入場料・行き方
9時半〜17時まで、月曜日休館。入場料は250元、就学前の幼児は無料。
国立故宮博物院南部院区の行き方
台湾高速鉄道「嘉義駅」で下車。「105」「106」「166」「168」「7325」「7702」「黄9」のバス。所要時間は約10分。
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