与那国島にある神秘的な海底遺跡を見てみよう
日本最西端の与那国島。その与那国島には海底遺跡があることをご存知でしょうか?。
1986年に発見された階段構造の神秘的な海底地形で、遺跡ポイントとして知られており人気のダイビングスポットとなっています。
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海底遺跡の場所
遺跡ポイントがあるのは与那国島の南側。新川鼻沖合の水深5〜10m辺りにあります。久部良港からだと約20分ほどです。
高速半潜水艇
神秘的な海底地形のパノラマはダイビングで見るのが1番ですが、誰もが簡単に潜れるわけではありません。そこでお手軽に海底遺跡を見る方法として半潜水艇があります。
予約の電話をかけると「風が強いかもしれないのでキャンセルになる可能性もある」とのことでした。当たり前ですが風が穏やかな日でないと運航は難しいようです。
予約当日は運良く風も弱まり無事運航されました。この日は久部良港から出航でしたが、出発地は固定されておらず天候によって変わるそうです。
久部良港を出航すると西崎の先端を大きくまわっていきます。日本最西端の地よりさらに西まで来ちゃいました!これだけでもテンションはかなりあがります。
西崎を過ぎると東に向きを変え与那国島の南方にある海底遺跡を目指します。
風がやはり少し強いのか波もあり結構揺れます。水しぶきが船内まで飛んできます。
海底遺跡の地図です。地図を見てもあまりピンとこない地形ですがかなり大規模な感じがします。
ポイントに着くと階段で船底に降ります。両側に大きな窓とベンチが並んでいました。
この日はそれほど混雑していなかったので寝そべって見てくださいとのこと。うつ伏せになって窓に張りつき見学開始です。
遺跡?自然地形?
ゆっくり船が進んで行くと、
見えました!海底遺跡です!階段と思われるような直角な段差はほんとうに遺跡のようです。
この階段構造の地形には諸説ありますが、実は遺跡説ではなく、侵食などによる自然地形説がもっとも有力です・・・。え?ちょっとショックですね。
このような階段状の地形は、マグマが冷却される時に規則的な亀裂が入り、その亀裂に沿って浸食される「節理」という現象で説明がつくのだそう。
遺跡として地質学者による学術的な調査が何度かおこなわれていますが、人工物として考えることはできないとの見解が出ています。
自然地形説が圧倒的に有力ではありますが、実際に見てみると直角的な切れ込みは自然にできたものではなくやはり人工的な感じがします。
遺跡なのか自然地形なのか。どちらにせよ与那国島の貴重な観光資源であり、人気ダイビングスポットであることに変わりはありません。
でも、本物の遺跡であればロマンがありますね。
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