女神が住まう ウルン・ダヌ・バトゥール寺院
バリ島定番の観光地キンタマーニ高原からほど近いウルン・ダヌ・バトゥール寺院。水を司る最高寺院としてバリ島ではブサキ寺院に次ぐ格式を誇っています。
2012年にはバトゥール湖やタマン・アユン寺院などと合わせ、水の管理システムにまつわる文化的景観として世界遺産に指定されました。
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バトゥール湖の女神が住む寺院
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院にはバトゥール湖の守護神デウィ・ダヌが祀られています。デウィ・ダヌは女神で、川や湖などあらゆる水の源泉として崇めれています。
ウルンは「先端」、ダヌは「湖」、バトゥールは「聖なる」という意味だそうです。ウルン・ダヌ・バトゥール寺院は「湖の先端にある聖なる寺院」ということになりますね。
火山噴火による移設
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院はかつてはバトゥール湖の畔に建てられていました。しかし1917年と1926年にバトゥール山の噴火があり、1926年の噴火では本堂は残ったものの村は壊滅的な被害を受けてしまったのです。
そこで村人達は火山からの難を逃れるためにバトゥール山の外輪山へと移ることを決めました。この時にウルン・ダヌ・バトゥール寺院もあわせて移設し現在の姿に至っています。
2体の女神
右に見える手を合わせている女神がデウィ・ダヌ、左に見える水瓶を持っている女神がデウィ・サチです。バリでは右側の方が格式が高く、装飾もデウィ・ダヌの方が立派です。
女神が2体並ぶ姿はウルン・ダヌ・ブラタン寺院でも見ることができます。
仏教とヒンドゥー教
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院はもともと仏教寺院でした。その後バリ島にヒンドゥー教が伝わると、寺院には仏教施設とヒンドゥー教施設が混在するようになりました。
ボッタクリで有名
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院はボッタクリで有名らしいです。たしかに世界遺産とは思えない程ほとんど観光客の姿は見られませんでした。ガイドさんも怖いからやめといた方がいいよと言っていたのですが、行ってみるとこれが本当にボッタクリ。
なんとレンタルサロン代が300,000ルピアというとんでもない値段をふっかけられました。値段は交渉次第なのですが、サロンを持っていない場合は買うか借りるかしかないので、泣く泣くという場合もあるかもしれません。
また寺院周辺には強引な物売りもいますので注意してください。
ウルン・ダヌ・バトゥール寺院の行き方
車でクタから2時間半、ウブドから1時間半。キンタマーニ高原から西へ約5分なので、あわせて観光すると行きやすいです。
営業時間は9:00〜18:00、入場料は35,000ルピアとなっています。
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