カラフルなアートに彩られた虹の村 彩虹眷村
台中の代表的な観光地となった彩虹眷村(さいこうけんそん)。壁も地面も見渡す限りカラフルなアートで彩られていてとにかくポップです。
彩虹とは虹のことで「虹の村」という意味になります。映画やプロモーションビデオのロケ地としても使われるほどフォトジェニックなスポットですよ。
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彩虹眷村とは
村といってもおそらく想像しているほど広い範囲ではないと思います。絵が描かれているのは公園の一部となっている集合住宅の一画です。
遡ること蒋介石が台湾を統治していた時代。大陸から移住してきた外省人といわれる人々が暮らす為に多くの集合住宅を建設しました。そして彩虹眷村となったのは軍人が住むために整備された集合住宅の一画なのです。
絵は誰がなぜ描いたの?
彩色眷村は集合住宅。そんな場所に誰がなぜ絵を描いたのでしょうか。なんと絵を描いたのたった一人おじいさん。しかも描き始めたのは84歳の頃なのだとか。そして描いた理由、それはなんと「退屈だったから」。最高ですね。
実は老巧化したこの集合住宅は取り壊しの計画が持ち上がっていたのです。そんな2008年のある日、おじいさんは突然に絵を描き始めました。誰に教わったわけでもなく自由気ままに書き続け、灰色のコンクリート塗りの集合住宅はいつしかポップな建物に生まれ変わりました。
そしてこのカラフルな一画が話題となり有名になってくると当時の台中市長もここを訪れました。あまりの素晴らしさに感激した市長は再開発の計画を撤回し公園として残すことを約束してくれたのです。その後おじいさんは90歳を過ぎても書き続けているというのだから驚きです。
おじいさんのお家
25号はおじいさんの家の住所。進んでいくとおじいさんの家があります。
ヘルメットを被っている絵が描いているところがおじいさんの家。おじいさんは香港出身で国民軍に志願し台湾へやってきた元軍人です。玄関の前にはおじいさんを応援する有志が設置したペンキ代や修理代のカンパ箱があります。
彩虹眷村の行き方
台鉄台中駅からではなく台湾高速鉄道台中駅から行く方が近いです。タクシーで10分、150〜200元ほどです。帰りも彩色村の前にタクシーが何台も待機しているので心配はありません。台鉄台中駅からだとタクシーで20分、300〜400元ほどです。
営業時間や入場料はありませんが観光スポットとはいえ今も人が暮らす住宅地です。早朝や夜間、お昼寝タイムの12〜14時ころは避けて訪問するようにしてください。
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