金爪石 十三層遺址

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九份とセットで周遊する水金九コース

 


水湳洞十三層遺址

 

水金九とは、製錬所跡の「水湳洞」、金鉱跡の「金爪石」、そして「九份」の3つのスポットをまとめた言葉で、金山開発の歴史を感じることができるコースです。

 

 

いずれも日本と深い関わりをもつ観光スポットで、懐かしい風景をみるような感傷的な気持ちにさせてくれます。



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水金九の順番でまわるのがおすすめ

 

水金九コースは、その名のとおりそのまま順番にまわるのがおすすめです。

 

 

その理由として九份は夕方過ぎの方が魅力的な街だから。日中は水湳洞と金爪石をまわり、夕方の少し前に九份に到着するのがベストです。

 

水湳洞十三層遺址

 

日本統治時代の1933年に建てられた製錬所は閉鎖以降廃墟となりましが、現在は水湳洞十三層遺址としてその姿を留めています。

 

 

現在は最上部に一棟が残るのみですが、かつてはその名のとおり山肌に沿って段々に13層の製錬所が建っていたそうです。遠くから眺めるとまるで廃墟のお城か宮殿のようにも見えませんか?

 

 

最盛期には7000名という工員が金の採取から精錬までを行い賑わいを見せていた製錬所。頂上にぽつり取り残され草木で覆われる廃墟の建物は哀愁を感じさせます。廃墟マニアにはたまらない雰囲気ですよ。

 

黄金瀑布

 

水湳洞から3〜40分ほど歩く(バスでも行けます)と緑の山間に突然として現れる黄金の滝。

 

 

この水は鉱山の坑道口から流れ出る鉱水です。雨水や空気が硫化鉄鉱に触れることで化学反応を起こし、鉄を含んだ黄金色の酸性鉱山排水となるそうです。水は危険ですので絶対に触らないでください。

 

 

 

黄褐色の水は黄金瀑布から川をつたい海に注ぎ込まれていきます。流れ込んだ水は海を黄色と青色の2色に染め、その様子から陰陽海と呼ばれています。

 

金爪石(黄金博物館)

 

北東アジア随一と言われた金爪石鉱山には多くの日本人が多く暮らし、最盛期には日本人街ともいえる集落を形成していました。黄金博物館には巨大な坑道「本山五坑」や、日本人が暮らした面影を感じられる建物が多く残されています。

 

 

四連棟

 

 

和風建築の「四連棟」。瓦屋根の長屋は20人ほど日本人職員が暮らす宿舎で、1930年代に建てられたものだそうです。建物の中は見学することができます。

 

 

 

畳や障子で何もかもが昭和の家そのもの。おじいちゃんおばあちゃんの家みたい。でも防空壕があったりと戦火の歴史も思い出させます。

 

 

太子賓館

 

 

「太子賓館」は昭和天皇が皇太子時代に金爪石を視察するということで建てられたそうです。なので大正時代の建築物になりますね。遠目にみても日本の風景に見えます。

 

 

 

錦鯉が泳ぐ立派な庭園。結局視察はおこなわれず太子賓館は使用されることはなかったみたいです。

 

 

黄金館

 

 

 

黄金館には「金」と大きな文字が掲げられています。ストレートでシンプルで分かりやすい。

 

 

 

世界で2番目に大きい重さ220.3kgの金塊が置かれていていて、手を入れて実際に触れることができます。ちなみに世界1は日本の西伊豆、土肥金山にあるギネス認定の金塊。その重さ250kgだとか!

 

 

 

当日のレートで時価が表示されています。この時で2億8506万8200元。元だとピンとこない。円に換算してみよう。大体10億5000万円くらいですね。10億・・・!

 

 

 

第五坑道の中を歩くことができます。坑道内は夏でも涼しく常に18度くらいだそうで、ヒンヤリとしていますが湿気があり不思議な感じです。

 

 

金爪石神社(黄金神社)

 

 

黄金館に向かう途中に金爪石神社へ向かう階段があります。道のりは600m。ただし600mはずっと階段と坂道です。登るのであれば水分は必ず持っていってください。

 

 

 

こんな感じの階段が延々続きます。途中鳥居が見えてゴールだと思ったのもつかの間、鳥居をくぐると、その先はまた階段でした・・・。

 

 

 

クタクタになりながらようやく到着です。鳥居や社殿の柱のみ残る金爪石神社からの眺めはまさに絶景。登りきった者だけが望める景色が用意されています。

 

 

景色だけではありません。金鉱山の上に建ち、かつて黄金神社と呼ばれていた金爪石神社は、実は金運アップのパワースポットなのです!

 

九份

 

水湳洞と金爪石を見てまわってみた後、夕暮れとなる少し前に九份に着ければベストタイミングです。徐々に提灯に明かりが灯り始め、幻想的な景色が浮かび上がっていく様子を見ることができます。

 

 

九份の詳細は別の記事で紹介しています。

 

台北で絶対に外せない人気観光スポット 九份



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水湳洞・金爪石・九份の行き方

 

水湳洞・金爪石・九份の行き方はバスと鉄道の二通りの方法があります。

 

台北からバスで行く

 

一番簡単なのはバスで行く方法です。MTR忠孝復興駅の2番出口付近に九份経由金爪石行きのバス停があるので、「1062」のバスに乗ります。

 

 

九份でほとんどの人が降りますがつられて降りてしまわないように気をつけてください。終点手前の金爪石(黄金博物館前)で降ります。

 

 

金爪石(黄金博物館)からは水湳洞行きのバスがでています。本数は少ないので時間に合わせてまわる順番を決めてください。

 

 

・金爪石発の水湳洞行き = 「788・891」

・金爪石発の九份行き  = 「788・825・856・1062」

 

台北から電車で行く

台北駅から台鐵(台湾の国鉄)を利用して瑞芳駅に向かいます。瑞芳駅からは目的地への交通手段はバスかタクシーとなります。

 

九份周辺の起点となる瑞芳駅の行き方

 

瑞芳駅からバスで行く

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バス停は駅前から少し離れた場所にあります。瑞芳駅前にあるバス停(写真Aの場所)は逆方面行きのため利用しません。案内のとおり駅前広場を出たら左に曲がり、まっすぐ2〜3分ほど歩き区民広場前(写真Bの場所)のバス停に向います。

 

 

 

九份行きのバスは「825・856・1062」です。

 

 

水湳洞・金爪石行きのバスは「788・825・856・1062」です。

 

瑞芳駅からタクシーで行く

ruifang-taxi

 

時間に余裕がない場合やバス移動が困難な場合はタクシーの利用が便利です。

 

 

それぞれを巡るコースが予め固定料金で決められていますのでボラれる心配はありません。また行き先を減らせば安くなるなど交渉の余地もあります。

 

水金九は懐かしさを感じられる

 

水金九コースは多くの日本人が暮らしていた面影を辿ることができます、その当時のことを知っているわけではないのに、その場所にいたわけでもないのに、なぜか懐かしさを感じてしまう不思議なスポットです。

 

 

同じように昭和初期の雰囲気を感じられる平渓線も訪れてみてください。

 

九份とセットで周遊する平渓線コース



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台湾 台北郊外

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