プランバナン遺跡 ボコの丘

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ジャワ建築最高峰の世界遺産プランバナン遺跡群

 


プランバナン

 

世界遺産であるプランバナン遺跡群はシャイレーンドラ王朝の信仰する大乗仏教の影響が薄れ、ヒンドゥー教を信仰する古マタラム王国(サンジャヤ王朝)の時代に変わって行く頃のものです。

 

 

しかし古マタラム王国の繁栄は長くは続きません。伝染病の流行により遷都されると、プランバナン寺院群はボロブドゥール寺院と同じように長い年月にわたり深い密林の中へ隠されてしまいます。1733年に発見されるまでのあいだ、大きな地震や天災によりそのほとんどは崩壊してしまいました。

 

1000年の眠りから覚めた世界遺産ボロブドゥール遺跡



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ブランバナン遺跡群

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ブランバナン遺跡群の敷地は広大です。地図下側の中央がロロ・ジョグランで入口から徒歩3〜4分、一番上側がセウ寺院で入口から徒歩15〜20分ほどです。

 

ロロ・ジョグラン寺院

プランバナン

 

プランバナン遺跡で最大の見所はロロ・ジョグラン寺院(プランバナン寺院)。ひときわ目立つシヴァ聖堂を中心に、両脇にブラフマー聖殿とヴィシュヌ聖殿のヒンドゥー教の三大神が並びます。

 

 

それぞれ聖殿の前には乗り物である聖牛ナンディン、水鳥ハンサ、聖鳥ガルーダが納められたお堂があり、合わせて6つの堂で構成されています。崩壊前は6つの堂をさらに224もの祠が取り囲んでおり壮大な景観だったとされます。

 

 

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シヴァ聖堂の正面には破壊の神シヴァが祀られています。踊りながら宇宙を壊しリセットする文句なしの最強神。シヴァのダンスは宇宙のリズム。インドで踊りが盛んなのはシヴァの影響かもしれません。

 

 

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聖堂右側には女神でシヴァの妻でもあるドゥルガー。その正体は最強の女軍神。10本とも18本ともいわれる腕に神々より授かった武器を持ち悪魔と戦います。

 

 

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聖堂後側にはシヴァの息子ガネーシャ。シヴァが間違って首を切り落とし投げ捨ててしまい、慌てて探しに行ったけど見つからないので代わりに象の頭を取り付けてみました。つっこみどころ満載ですが、富の神として絶大な信仰を集めておりシヴァより人気です。

 

 

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聖堂左側にはインドに実在したとされるアガスティア。予言を伝える「アガスティアの葉」で有名です。

 

セウ寺院

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プランバナン遺跡群のもうひとつの見所であるセウ寺院。ヒンドゥー教ではなく仏教寺院であり、その規模はボロブドゥール寺院に次ぐものです。

 

 

建立時期はロロ・ジョグランよりも早く、近隣に仏教寺院とヒンドゥー教寺院が並ぶことからお互いが共存していたことを物語っています。

 

 

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広大な敷地内のほとんどが崩壊したままのセウ寺院は、ロロ・ジョグランに比べ圧倒的な虚無感があり時間が止まったような感覚さえ覚えます。

 

 

プランバナン遺跡群の入口から離れておりここまで来る観光客は少ないようです。文明がひとつ終わりを告げたような静寂な世界観を味わえる場所は希少ではないでしょうか。

 

 

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虚無の世界感から現実に引き戻してくれる、遺跡とはミスマッチ過ぎるかわいい乗り物が登場しました。入口からセウ寺院までを巡回しており、入場チケットの半券を見せれば無料です。



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ボコの丘

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ボコの丘はプナンバナン遺跡群の2km南にあるマタラム王国の王宮(クラトン)跡で、こちらも世界遺産です。

 

 

宗教施設としてはボロブドゥール寺院群やプナンバナン寺院群を残したシャイレーンドラ王朝とクラトン王国。しかしその繁栄を示す都市の面影はほとんど残していません。その中にあって丘の上の王宮は当時の暮らしぶりを伺い知る数少ない遺跡でもあるのです。

 

 

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丘の上からはロロ・ジョグランの遠望を見ることができます。

 

 

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サンセットで有名なデートスポットで、夕暮れ時には多くの恋人達が集まります。

 

プランバナン遺跡群とボコの丘の行き方

 

【プランバナン遺跡群】

プランバナン遺跡群へは空港からタクシーで約10分、ジョグジャカルタ市内から約20〜30分。

 

 

【ボコの丘】

ボコの丘へはプランバナン遺跡群からタクシーで約5分。プランバナン遺跡群やボコの丘でタクシーを見つけるのは難しいので、タクシーは片道利用ではなくチャーターして廻ることをお勧めします。



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インドネシア ジョグジャカルタ

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