アンコール遺跡群 小回りルート
「アンコール・トム」の「勝利の門」から時計回りに効率よく遺跡群を見てまわれるコンパクトな小回りルートを紹介します。
アンコール・ワットやアンコール・トムと合わせると1日ですべてを回るのは難しいです。行きたい遺跡をピックアップしておいた方が良いと思います。
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遺跡数の多い小回りルート
大回りルートと比べると遺跡数がやたら多い小回りルート。中でも必見のおすすめの遺跡は「タ・ケウ」、「バンテアイ・クデイ」、「スラ・スラン」、「プノン・バケン」です。
トマノン
フランスの研究機関によって復元された小さくかわいいお寺。くっきりと深く彫られたデヴァター像が美しく印象的です。
チャウ・サイ・テボダ
チャウ・サイ・テボダは「花咲く河岸の女神」という意味。道路を挟んでトマノンの向かいにあるヒンドゥー教寺院で小さな空中参道があります。
タ・ケウ
タ・ケウは「碧玉の古老」と言う意味で、くだいて言うと「クリスタルおじいさん」になります。
クメール建築として初めて回廊を設けたり全体を石造りにしたりとチャレンジに満ちた遺跡です。しかし未完成のまま放置されてしまったと云われており他の遺跡に見られる彫刻がありません。素人目には完成なのか未完成なのかさっぱり見分けはつきませんね・・・。
中央祠堂まで登ることができます。とても急な階段を登らなくてなりませんので気をつけてください。降りる時はほぼ直角にみえるほど急な段差です。
バンテアイ・クデイ
バンテアイ・クデイは「僧侶の砦」という意味で元はヒンドゥー教寺院でした。ジャヤヴァルマン7世が王位に就くと仏教寺院として再建したそうです。
この遺跡の発掘には日本人が大いに関わっています。クメール王朝はたびたび国家宗教が入れ替わっており、仏教からヒンドゥー教に改宗する際に多くの仏像が打ち捨てられました。
この時の仏像を上智大学を中心とする遺跡調査チームが次々と発見したのです。日本と関わりがあると言われるとなんだか親近感が湧いちゃいますね。
スラ・スラン
スラ・スランはバンテアイ・クデイの目の前に広がっています。西側の水辺にテラスを備える東西約700m、南北約350mの巨大な人工池で、王や僧侶の沐浴場としてジャヤヴァルマン7世によって造られました。
夕日の鑑賞スポットにもなっていてお勧めはテラスの対岸。西日になるので夕日が水面にキラキラ反射してきれいですよ。
プラサート・バッチュム
東メボンの建築を指揮した建築家が自分自身のために建てた寺院。ここに来るまでにはメインの道路から外れたのどかな道を通ってきます。
プラサート・クラヴァン
プラサット・クラヴァンは「カルダモン(モクレンの木)の寺院」という意味を持つヒンドゥー教の寺院です。レンガ造りの塔が横一列に5つ並んでいる珍しい配置となっており中央の祠堂はヴィシュヌ神を象徴しています。
プノン・バケン
プノン・バケンは「聖なる丘」という意味で、アンコール三聖山のひとつに数えられています。
標高60mの小高い丘は頂上までゆっくり歩いて15分ほど。前半と後半は多少坂道になりますが、途中は平坦な道ですのでピクニック気分で大丈夫です。
頂上からはアンコール・ワットが見えるポイントがありますので探してみてください。アンコール・ワットよりも高い建物を築くことが禁止されていますので、プノン・バケンはアンコール・ワットを眼下に眺めることのできる唯一の建造物となります。
プノン・バケンはスラ・スランと同じく夕日の鑑賞ポイントになっています。人気の夕日スポットのため、入場制限があり鑑賞するにはツアーに参加する必要があります。
バクセイ・チャムクロン
高さ27mのピラミッド型寺院でこの建物のみで構成されています。アンコール・トムのすぐ南側、プノン・バケンの麓にあり登山中にもその姿を眺めることができます。
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