バンコク3大寺院ワット・アルン(暁の寺)
チャオプラヤー川を隔て王宮やワット・ポーの対岸にたたずむワット・アルン。中央の大仏塔と四方の仏塔がまるでロケットのようで印象的です。
アルンは暁という意味で、その名のとおり赤く染まるシルエットは美しくバンコクを象徴する風景です。三島由紀夫の小説『暁の寺』の舞台にもなったバンコク3大寺院のひとつです。
正式名称はワット・アルン・ラチャワラーラーム(วัดอรุณราชวรารามราชวรมหาวิหาร)と呼びます。
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大仏塔
大仏塔はラーマ2世により建築が始まりラーマ3世の時代に完成しました。高さは約75m。ヒンドゥー教のシヴァ神が住むとされる聖地カイラーサ山がモチーフになっているそうです。
見てくださいこの勾配!以前はこの先まで登れたのですが2018年現在は封鎖されていました。チャオプラヤー川の向こうにワット・プラケオ(王宮)やワット・ポーを眺めることができたのに・・・。
遠くから眺めると美しいフォルムの大仏塔ですが、近くで見ると黄金に輝くワット・プラ・ケオの仏塔やワット・ポーの仏像と比べると派手さがなく地味な印象を受けます。
しかしじっくり見ると手作業で丁寧に装飾がされているのがわかります。色とりどりのガラスのや陶器、それらの破片で作り込まれ非常に精巧な仕上げとなっています。
ワット・アルン本堂
圧倒的な存在感の大仏塔に目を奪われがちですが、実は巨大な2体の鬼(ヤック)が守る門の奥がワット・アルンの本堂です。
ワット・アルンはラーマ2世により手厚く保護され、本堂もまたラーマ2世により建立されました。
ラーマ2世の菩提寺にもなっており、ご本尊の台座の下にはラーマ2世の遺骨が眠られています。内壁には壁画がありお釈迦様の一生と前世の物語が描かれているそうです。
ワット・アルンは王宮寺院?
アユタヤ王朝が滅ぶとタークシン王はチャオプラヤー川の西岸でトンブリー王朝を興します。ワット・アルンはその当時小さな寺院でワット・マコークと呼ばれていました。
1779年、タークシン王の命によりラーマ1世がヴィエンチャンを攻略し、戦利品としてエメラルド仏を持ち帰ります。エメラルド仏が安置されるとワット・アルンと改められトンブリー王朝の国家寺院となりました。
やがてチャクリー王朝が成るとチャオプラヤー川東岸に遷都されます。ラーマ2世の時代にエメラルド仏はワット・プラ・ケオに移されチャクリー王朝の王宮寺院となり現在に至ります。
ワット・アルンの行き方
ワット・アルンへは水上から行くのが一番便利で近道です。またワット・プラケオ(王宮)、ワット・ポーも近隣にあるのでまとめて観光しちゃいましょう。
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