玉陵

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世界遺産 歴代の琉球国王が眠る玉陵(たまうどぅん)

 


 

世界遺産の玉陵(たまうどぅん)は1501年に第3代国王の尚真王が先代尚円王を葬るために築造したお墓です。

 

 

その後は第二尚氏王系歴代の国王とその王妃、及び王族が眠る陵墓となっていきました。



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玉陵(たまうどぅん)

 

 

玉陵は2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺跡群」として世界遺産に登録されています。

 

 

また1972年に国指定重要文化財(建造物)及び国指定史跡、2018年には沖縄県で建築物として初の国宝に指定されています。

 

 

入館料が必要ですので入口にある奉円館(ほううんかん)でチケットを購入します。奉円館の地下は玉陵資料館となっており、こちらを見学してから玉陵を見るとより理解が深まると思います。

 

 

見学できる範囲は限られていますので滞在時間は資料館を含め30分程度で見てまわれます。

 

 

 

玉陵の前には琉球石灰岩で造られた石垣と2重の門があります。門は段差もあり意外と高さがないので気をつけてください。

 

 

ひとつ目の門をくぐると珊瑚砂利が敷きつめられた1000人は入れると思うほどの広場があります。ふたつ目の中門をくぐるとすぐ目の前が玉陵です。

 

 

 

これが玉陵です。当時権力闘争があり玉陵に入れる資格者は9名のとされていました。しかし王が変わるとすぐに反故にされ、それ以後は第二尚氏王系の陵墓となります。

 

 

ところで沖縄に行くと屋根のある家の形をしたお墓を見かけますよね?これは沖縄特有の破風墓と呼ばれる形式です。

 

 

玉陵は沖縄で初めてにして最大の破風墓で、琉球時代は王族以外がこの形式を造成することは認めれていませんでした。1879年の廃藩置県がおこなわれると一般的に普及するようになったそうです。

 

 

 

玉陵内の墓室は左から東室、中室、西室の三つの部屋に分かれています。

 

 

当時琉球では火葬ではなく亡骸を数年置いた後に洗骨しお墓に納める風葬の風習がありました。王族も葬儀が終わると遺骸を中室に数年安置しその後に洗骨をおこないます。

 

 

洗骨ののち国王及び王妃は東室に、その他の王族は西室に納められました。「墓室平面図」東室右奥の①に尚円王、②に尚真王が納められています。

 

 

1931年には尚家20代当主尚典王の妃が入棺され玉陵最後の被葬者となったそうです。

 

 

 

東の御番所(あがりぬうばんじゅ)は戦前までお墓を管理する番人が詰めていました。

 

 

また国王がお参りに来られた際は休憩所としとも利用されていたそうです。

 

 

アクセスと場所

 

 

ゆいレール首里駅から徒歩約15分、首里城から徒歩約5分。

 

 

首里城金城町石畳道から近いので合わせてまわってみてください。

 

 

施設情報

 

入園時間:

9:00〜18:00

 

定休日:

年中無休

 

入館料:

大人300円、小人150円

 

駐車場:

近隣のコインパーキング、首里城駐車場



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