高雄のパワースポット龍虎塔のある蓮池潭
蓮池潭(れんちたん)は南北1300m、東西400m、周囲約5キロの淡水湖。1686年に孔子廟を建立するにあたり、蓮を植えたため蓮池潭と呼ばれるようになったそうです。清朝時代には鳳山八景に数えられるほどの勝景地でした。
ガイドブックに必ず大きく取り上げられている龍虎塔をはじめ、蓮池潭の周囲には道教にまつわる多くの見どころがあり散歩コースとしてもおすすめです。
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パワースポットの龍虎塔
高雄のシンボルにして開運効果のあるパワースポットの龍虎塔。蓮池潭での滞在時間があまりない場合は龍虎塔を見ておいた方が良いと思います。
龍と虎の口の中に入ることができます。どちらから入ろうか迷ってしまいますが必ず龍の口から入りましょう。入口は龍、出口は虎と覚えておいてください。
その理由は、龍は縁起の良い生き物、虎は縁起の良くない生き物だからだそうです。龍の口から入り虎の口から出ることで過去を清められ、災いをなくし福が訪れるのだとか。もし間違えて虎の口から入ってしまった場合は、龍の口から入り直せば大丈夫です。
口に中に入ると壁一面ぎっしりの陶器で物語が描かれた不思議なトンネルになっています。
龍側と虎側の塔はどちらも螺旋階段を使って5階まで昇ることができます。
湖上には五里亭や北極亭などの名所が一望できます。また蓮池潭ではウォータースポーツが盛んで、ヨットやジェットスキーの姿も多いです。
ふたつの塔は橋で繋がれていて、ここから龍側から虎側に移動します。
龍虎塔に続く通路がジグザグしているのがよくわかります。これは魔物はまっすぐな道しか歩けず曲がった道には入って来れないという結界の意味があるそうです。
虎の口から出てきます。
龍虎塔の営業時間は8時〜17時まで。入場無料(任意の寄付あり)で定休日はありません。
春秋閣と五里亭
龍虎塔から3〜4分ほど歩いてくると春秋閣に着きます。観音様さまがお乗りになれている龍の両側にある塔が春閣と秋閣で、ふたつあわせて春秋閣と呼ばれています。
龍虎塔と同じように口の中に入れます。
アップダウンがあり龍虎塔と比べ想像以上に長いトンネルです。龍の尻尾まで続いています。
龍の尻尾を抜けると蓮に囲まれた五里亭に続く橋があります。
五里亭から眺めた景色。正面に見える赤色のお寺は啓明堂で、各地にある三国志の関羽を奉った関帝廟のひとつです。
北極亭の玄天上帝
春秋閣からさらに6〜7分ほど歩いて行くと北極亭に着きます。北極亭には巨大な玄天上帝の像があります。
中国神話に登場する四方を司る霊獣、青龍、朱雀、白虎、玄武のうち、玄天上帝は玄武を擬人化したものです。道教の神様で北方の守護神にして水神で、玄武は亀に蛇が巻き付いた姿ですが擬人化され武神の姿をしておられます。
橋の両脇には玄天上帝に仕える三十六神将がズラリと並びいちいち格好いい!
玄天上帝像の高さは22m。右手に七星剣を持ち、左手は刀印結び、蛇と亀とを踏みつけています。
なぜ玄武本来の姿である蛇と亀を踏みつけているのでしょうか・・・?玄武が擬人化される際に霊獣である玄武は別体とみなされ、玄天上帝の騎獣(乗り物)になったのだそうです。
静かな孔子廟
北極亭から6〜7分ほど歩くと蓮池潭の最北端にある孔子廟に辿り着きます。1976年に移転してきた孔子廟は故宮を模した造りとなっていて、歴史はそれほど感じられませんが新しい分まだ色鮮やかです。
広大な敷地で台湾でも最大規模の孔子廟だそうですが、休日でも意外なほど人がおらず閑散としているのでゆったりです。静かで故宮の雰囲気のある場所柄なのかモデルの写真撮影にもよく利用されているみたいです。
日本語の祈願カードもたくさんありました。
大成殿の中には孔子の牌位や楽器などが置かれています。
蓮池潭の行き方
MRT左營駅2番出口、もしくは新左營駅の西口(台鐵方面)から龍虎塔までタクシーで10分ほど、運賃は150元ほどです。
またMRT左營駅・新左營駅から孔子廟までは1kmくらいで徒歩でも15分ほどで着くことができます。
もし時間があれば、新左營駅→孔子廟→北極亭→春秋閣→龍虎塔と湖畔をのんびり散歩し、龍虎塔からタクシーで戻るコースもおすすめですよ。
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