日本最後の朝日が昇る岬 東崎(あがりざき)
東崎(あがりざき)は与那国島の東端にある岬です。駐車場の辺りよりも突端の方が低くなっているため、紺碧の海と断崖絶壁の岬を見下ろす雄大な景色を眺めることができます。
突端には東崎灯台と展望台が建てられており、天気が良く大気の安定した日には海の彼方に西表島を眺めることができるそうですよ。
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日本で最後に昇る朝日
西崎は日本で1番最後に海に沈む夕日を見ることができますが、東崎では日本で1番最後に海から昇る朝日を見ることができます。
日本中がすでに夜明けを迎えているなか、東崎で最後の朝日が昇ると日本中が夜明けを完了することになります。
ところでなぜ東を「あがり」と読むのでしょうか。その答えは太陽があがってくる方向だから「あがりざり」なのだそうです。
東崎の広々とした牧草地を照らす朝日はなんとも柔らかで、とっても清々しく気持ちのよい朝を迎えられますよ。
日の出時間が遅いので、それほど早起きしなくても朝日に間に合うのが嬉しいですね。
日の出時間:
春分 06:50頃
夏至 05:59頃
秋分 06:35頃
冬至 07:26頃
東牧場
東崎はまるごと東牧場にもなっており与那国馬や牛が放牧されています。
与那国馬は近くに寄っても怖がることもなくゆったりと過ごしています。のどかな風景のなかで与那国馬と一緒にのんびりしてみましょう。
東崎の突端は断崖絶壁となっていますが、与那国馬たちは平気な顔で崖スレスレを歩いているんですよね。落ちてしまわないか見ているこちらがハラハラしてしまいます・・・。
グテイクチデイ
東崎の付け根あたりに町史跡となっているグテイクチデという簡単な石造りの見張番所跡が残されています。
グテイクチデイは琉球王朝時代の1644年に尚賢王の命令で設置され、海上を行き来する船を監視する役目がありました。
3名の番人で見張りをし、船が現れると早馬で村に急ぎ「ンネーンネー」と連呼し伝えたのだとか。「ンネー」は「フネ」の訛りなのかな?
巨大な風車
グテイクチデイの手前には巨大な風車が1基設置されて印象的な風景となっています。
東崎には過去2基の風車がありましたが、強烈な台風で1基が破損し撤去されてしまったそうです。その後は建て替えられることなく現在は1基のみとなっています。
風力発電設備の出力は600kw。風力含め与那国島全体でおよそ5000kwの発電能力があるので、風力発電のみで離島の貴重な電力を1割強作り出していることになります。
アクセスと基本情報
与那国空港から車で約15分
祖納から車で約10分
久部良から車で約25分
駐車場: あり
トイレ: あり
*崖下にも駐車場、トイレあり
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